文書のアップロード時の問題 - 一般的なエラーと、その原因および解決方法

概要

ここでは、PDFやほかの形式のファイルをDocuSign Webアプリケーションにアップロードするときに発生する可能性のある問題とその解決方法について説明します。

注: ここでは、DocuSign Webアプリケーションで発生する問題について説明します。APIを使用して文書をアップロードするときの問題については、DocuSignデベロッパーセンターの情報を参照してください。

また、アップロードしたファイルがDocuSignでサポートされていることを確認してから、以下の情報を参照してください。サポートされるファイル形式については、「サポートされているファイル形式」を参照してください。

以下の問題について説明します。

問題: アップロードエラーの発生

「<ファイル名>のアップロードエラーです。エラーが発生しました」

NDSE Document Upload Error

原因: 文書ファイルの破損

ファイルが破損しています。元のPDFファイルの生成、スキャン、または変換時にメタデータに問題が生じた可能性があります(PDFの構造標準に準拠していないなど)。

解決方法

  1. 新しいPDFファイルとして再保存します。Adobe Reader®、Adobe Acrobat®、Foxit Reader®などのプログラムには、PDFの構造標準やメタデータの問題を修正する機能が組み込まれています。これらのプログラムでPDFファイルを開き、新しいファイルとして保存します。

  2. 新しいPDFとして印刷します。Adobe Acrobat Professional®(有料)またはFoxit Reader®(無料)を使用している場合は、このオプションを使用できます。これらいずれかのプログラムでファイルを開き、[ファイル]メニューから印刷を実行し、プリンターとして[Adobe PDF]または[Foxit PDF]を選択します。さらに[大きいページを縮小]を選択して[OK]をクリックします。これにより、ファイルサイズが減少し、新しいPDFファイルとして出力されます。ただし、文書上にアクティブなフォームフィールドが配置されている場合、それらがフラット化されることに注意してください。詳しい手順については、こちらのトピックを参照してください。

  3. PDFを最適化します。Adobe Acrobat Professional®(バージョン8以降)では、文書を最適化してファイルサイズを減らすことができます。このプログラムを持っていない場合は、上記を参照して文書を再スキャンするか、無料のオンライン最適化ツールを使用します。ただし、機密性の高い文書をこれらの無料サービスにアップロードすることは推奨されません。

  4. DocuSignプリンタードライバーを使用して文書をアップロードします。DocuSignプリンタードライバーはWindows用のドライバーソフトウェアで、これを使用して破損ファイルの問題を解決することができます。この製品では、PDFやワードプロセッサーソフトウェアからDocuSignエンベロープに直接文書をアップロードできます。

原因: 文書内のマクロ

Microsoft Word®やMicrosoft Excel®の文書で一般的に使用されるマクロが原因でアップロードエラーが発生することがあります。マクロ用の拡張子(.xlsm、.docm、.pptmなど)を持つファイルやマクロを含んでいるファイルを問題なくアップロードできる場合もありますが、これらのファイルで問題が発生してもDocuSignでは技術サポートを提供できません。ファイルにマクロが含まれているかどうかを確認するには、それらのファイルを作成したプログラムでファイルを開き、[表示]>[マクロ]を選択します。

解決方法

  1. マクロを削除します。作成元のプログラムでファイルを開き、[表示]>[マクロ]を選択してマクロを削除します。

  2. PDFに変換してからアップロードします。これを行うには、Microsoft Word®やMicrosoft Excel®の[名前を付けて保存]コマンドを使用します。

原因: パスワードなどで保護されている文書

PDF文書には2種類のパスワードを設定できます。これらのパスワードは必須ではなく、いずれかのパスワードが設定されていたり両方が設定されていたりする場合があります。これらのパスワードの種類はさまざまな名称で呼ばれます。以下はその例です。

  • アクセスパスワード: 「文書を開くパスワード」、「ユーザーパスワード」などとも呼ばれ、暗号化を解除して文書を開くためのパスワードです。
  • 権限パスワード: 「マスターパスワード」、「オーナーパスワード」などとも呼ばれ、権限を変更したり、アクセスパスワードを作成、更新、または削除したりするためのパスワードです。この権限には、文書の印刷や変更が含まれます。

DocuSignでは、アクセスパスワードが設定されたPDFを使用することはできません。アップロードする文書がアクセスパスワードで保護されている場合、「このファイルはパスワードで保護されています」というエラーメッセージが表示されます。

「<ファイル名>のアップロードエラーです。Unable to load the document ([DocumentId]: Password Protected [filename]). Document is password protected, please remove password protection before using the document.」

NDSE Password Protected Error

注: 概要的なエラーメッセージ(上記1つ目のスクリーンショット)が表示されることがあります。

注: 権限パスワードが設定されたPDFをDocuSignにアップロードすることは可能です。

解決方法

以下の手順にはサードパーティ製品での操作が含まれており、実際の画面と異なる場合があります。不明な点がある場合は、使用するPDFエディタープログラムの資料を参照してください。

  1. アクセスパスワードの解除: PDF作成プログラムで文書を開きます。適切なセキュリティオプションの画面で、アクセスパスワードを解除します。たとえば、Adobe Acrobatでは[ファイル]>[プロパティ]>[セキュリティ]の順に選択します(またはCtrl+Dを押します)。Remove Access Password in Adobe 1

  2. [設定を変更]をクリックして、[文書を開くときにパスワードが必要]チェックボックスをオフにします。その文書に権限パスワードが設定されいてる場合は、権限パスワードを入力して設定を変更する必要があります。Remove Access Password in Adobe 2

 

問題: アップロード時のタイムアウトまたはファイルサイズに関するエラーの発生

「<ファイル名>のアップロードエラーです。ファイルが25MBのサイズ制限を超えています」
NDSE 25MB Error

原因: 文書のファイルサイズ超過

DocuSign Webアプリケーションにアップロードできる文書ファイルのサイズ上限は、1ファイルについて25MB(25,000KB)です。ただし、インターネット接続の状態によっては、5MB(5,000KB)のファイルでもタイムアウトが発生することがあります。アップロードするファイルをコンピューター上で右クリックしてプロパティや情報を表示して、ファイルサイズを確認してください。ベストプラクティスとして、ファイルサイズを5MB(5,000KB)以下に抑えてください。

注: このファイルサイズの制限は、Webアプリケーションでのすべてのアップロード機能に適用されます。つまり、署名者の添付資料のアップロード時やクラウドストレージ(Box、Dropbox、Evernote、Googleドライブ、またはOneDrive)からのアップロード時にも同様の問題が発生する場合があります。

解決方法

  1. スキャナーの設定を変更して再スキャンします。「フルカラー」や「写真品質」などの高解像度を使用している場合は、「グレースケール」または「モノクロ(白黒)」などに変更して再スキャンすると問題が解決される場合があります。色彩が必要な文書の場合は、解像度を100〜200dpi(またはppi)に下げて再スキャンします。一部のスキャナーには、文書に適したプリセット解像度が用意されている場合があります。

  2. 上記「問題: アップロードエラーの発生」の解決方法を試行します。

問題: サムネイルの破損、ページ表示の問題、「ページを表示できません」エラーの発生

文書が正しくアップロードされても、フィールドの追加画面や送信時の画面でページのサムネイルが破損していたり、ページ自体が正しくロードされなかったり、赤い枠線内に「ページを表示できません。キャッシュをクリアしてから表示を更新してください」というエラーメッセージが表示されたりします。
Page Cannot Be Displayed Error

原因: 文書のページサイズ超過

一部のスキャナーでは、文書の実際のページサイズよりも大きく取り込まれることがあります。これにより、DocuSignでのページ表示に問題が発生する場合があります。原因を調べるには、その文書の作成元プログラムでファイルを開き、ページのサイズが標準的な文書サイズを超過していないかどうかを確認します。または、ページ全体が表示されるように表示の拡大/縮小率を調節し、そのときのパーセンテージ値を確認します。この値が75%未満(一般に30%〜50%)である場合、そのページのサイズが大きすぎることを意味します。

解決方法

  1. スキャナーのソフトウェアやドライバーをアップデートして文書を再スキャンします。スキャナーの製造元のWebサイトで入手可能な最新のアップデートを確認します。アップデートが入手可能な場合は、それを適用して文書を再スキャンします。

  2. スキャナーの設定を調節します。デフォルトのスキャナー設定を適用して、標準的なサイズで文書を再スキャンします。

  3. 上記「問題: アップロードエラーの発生」の解決方法1を試行します。

原因: 複数レイヤーを持つイメージや注釈

複数のレイヤーを持つPDFでは、ページイメージの処理に問題が発生する場合があります。また、イメージが使用された非PDF文書でこの問題が発生することもあります。

解決方法

  1. 上記「問題: アップロードエラーの発生」の解決方法2を試行します。これにより、レイヤーが削除されます。

問題: PDFフォームフィールドのデータの欠落

フォームフィールドを持つPDFをアップロードするときに[受信者への割り当て]または[PDFフォームデータの保持]オプションを選択した場合に、フィールドに入力済みのデータが欠落することがあります。

ダイナミックXFA形式の文書は自動的に拒否され、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
NDSE Dynamic XFA Error

原因: アクティブXFAフォームのPDF

XFA PDFは入力可能なフォームを持つPDFで、Adobe LiveCycle®やThunderhead®などのアプリケーションを使用して作成できます。アクティブXFAフォームのPDFをアップロードできる場合もありますが、DocuSignでサポートされるのは「静的(Static)」なXFA PDFのみです。アクティブXFAフォームのPDFをアップロードすると警告メッセージが表示され、一部のフォームフィールドやそのデータが正しく適用されません。

解決方法

  1. PDFをフラット化します。これらのPDF上のフィールドをDocuSignフィールドに変換する必要がない場合は、上記「問題: アップロードエラーの発生」の解決方法2を実行してファイルをフラット化してからアップロードします。

  2. 静的なXFAに変換します。作成元のプログラムでファイルを開き、アクティブではなく静的なXFAとして保存します。

問題: 垂直に配置されたPDFフォームフィールド

フォームフィールドを持つPDFをアップトードして[受信者への割り当て]または[PDFフォームデータの保持]オプションを選択した場合に、すべてのフィールドが垂直になって配置されます。
Vertical Fields Issue Example

原因: 横向きのPDF、またはページの回転が設定された縦向きPDF

ページが横向きに設定されているPDFには、ページやフォームフィールドに回転プロパティが設定されます。これにより、PDFリーダーでの表示やフォームフィールドへの記入が容易になります。DocuSignでも、これらの文書がサポートされます。ただし、アップロードした文書はそのファイル自体の回転プロパティに基づいて変換され、フィールドやページの向きは変換されません。これは、さまざまなタイプのPDFで一貫した変換を行うためです。

解決方法

DocuSignフィールドの追加画面でページを回転させることはできますが、フィールドやそのデータの向きは変更されず、左から右に横書きで表示されます。
以下の方法でこの問題を解決します。

  • PDFエディターや作成元のプログラムで文書ファイルを開き、ページの向きを修正します。ページの向きやフィールドの回転プロパティを変更して、縦向きで保存します。
  • DocuSignフィールドの追加画面でフィールドのサイズを変更したり移動したりします。

リソース

サポートされているファイル形式
DocuSign REST API Documentation - Resource Limits
SOAP API Guide - File Limitations